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クラレオン ビビティ(Clareon Vivity)乱視の取り扱いをしました。
クリアーにスムーズに連続して見える:波面制御X-WAVEテクノロジー
クラレオン ビビティ(Clareon Vivity)は「波面制御型焦点深度拡張レンズ」という新しい多焦点眼内レンズのタイプになります。「波面制御X-WAVEテクノロジー」という最新技術が取り入れられています。レンズ表面の「波面制御領域」によって、「先行する光の波面(近方〜中間)」と「遅延する光の波面(中間〜遠方)」を合わせて1つの波面に引き伸ばすことで、遠方〜近方まで連続的に焦点を拡張することが可能になっています。
この「連続的な焦点の拡張」は水晶体本来の見え方に近いとされており、白内障手術後でも自然な見え方を実感することができます。
多焦点眼内レンズの回折構造では、光をそれぞれの距離へと振り分ける際に、光のエネルギーロスが発生し、これが原因でコントラスト感度(見え方の質)が低下してしまいます。「波面制御型焦点深度拡張構造」は、光を振り分ける構造ではないため、光のエネルギーロスが0%に近いです。
その結果、単焦点眼内レンズと同レベルのコントラスト感度で、見え方の質が非常に高いことが魅力です。
夜間の見え方(ハロー・グレア・スターバースト)
クラレオン ビビティ(Clareon Vivity)には、従来の多焦点眼内レンズの光を振り分けてそれぞれの距離にピントを合わす構造ではなく、波面制御型の構造が採用されています。
そのため、回折型の多焦点眼内レンズの特有のデメリットであったハロー・グレア・スターバーストなどの合併症がほとんど生じません。
唯一の欠点は40㎝の見え方が他の多焦点眼内レンズと比べると弱い
唯一の欠点は他の3焦点眼内レンズと比べて、近くの見え方がやや弱くなるため状況に応じて老眼鏡が必要となる場合があります。カタログ上では40cm の近方においては他の3焦点レンズは1.0出ているのに対し、0.6程度となり若干距離を離してみるか老眼鏡を要する場合があります。その点では普段から細かい作業が多く本、新聞などを裸眼で見たいという方は3焦点レンズの方がおすすめとなります。ただし、生活に必要なある程度の生活するうえでは眼鏡がなくても支障はあまりないです。