東京都豊島区池袋の眼科 | 大沢眼科 サンシャイン60ビル7F

コラム

ミニウェル/ミニウェル プロクサ(MiniWell/MiniWell PROXA)

2026.02.08

Column

ミニウェル(MiniWELL)は、イタリアのSIFI MedTech社が開発した焦点深度拡張型(EDOF)タイプの多焦点眼内レンズです。球面収差を利用した独自設計により、遠方・中間・近方までスムーズにつながる自然な見え方を目指しています。
従来の屈折型・回折型の多焦点レンズと比べて、
■コントラスト感度が比較的保たれやすい
■見え方の“質”が自然
■光を分割しないためハロー・グレアが起こりにくい
といった特徴があります。ただ、近方視力がどうしても出ずらいため、近方視力を補強する「ミニウェル プロクサ(MiniWELL PROXA)」が登場しました。この2つのレンズを両眼で組み合わせるウェルフュージョン(WELL Fusion)システムによって、従来の多焦点レンズが抱えていた課題を互いに補い合い、より広く・より自然な視界を目指す新しいアプローチが可能になっています。

焦点深度拡張型(EDOF)とは?―従来レンズとの違い

従来の多焦点レンズの課題は、
・近くは見やすいが、ハロー・グレアが気になる
・光を遠近に「振り分ける」ため、コントラスト低下が起こりやすい
・夜間の見え方に不満が出やすい
焦点深度拡張型(EDOF)レンズの発想は、光を分けない為、自然なピントのつながりの見え方を目指したレンズです。その代表が、MiniWell(ミニウェル)で、球面収差を利用した世界初のプログレッシブ構造をもつEDOFレンズです。

ミニウェル(MiniWELL) のしくみ

レンズの光学部は3つのゾーンで構成されています。
1.中心部:中~近をサポート
2.中間部:遠~中をカバー
3.周辺部:遠方重視
瞳孔の動きに合わせて自然に焦点が移動するため、「目の使い方に寄り添うレンズ」
というコンセプトになっています。また、回折リングがなく大きな段差構造がないことが、
ハロー・グレアが出にくい構造になっています。

ウェルフュージョン(WELL Fusion)システム

ミニウェル(MiniWell)の特徴は、遠方から中間距離までを自然につなぐ見え方ですが、近方(30cm前後)の視力がやや弱くなりやすいという点がデメリットです。
この弱点を補うために、近方視力を強化した「ミニウェル プロクサ(MiniWell PROXA)」が開発されました。
優位眼にはミニウェル、非優位眼にはミニウェル プロクサを挿入する「WELL Fusion™(ウェルフュージョン)」という方法では、両眼がそれぞれの得意な距離を補い合い、遠方から近方までバランスのよい見え方を目指すことができます。
また、ミニウェル・ミニウェル プロクサはいずれも、回折型レンズのような表面の段差をもたない設計のため、ハロー・グレアが比較的少ないことも大きな特徴です。
夜間や暗所でも、より自然でやさしい見え方が期待できます。