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TECNIS PureSee IOL(テクニス・ピュアシー)
2025.10.25
TECNIS PureSee™(テクニス ピュアシー)は、従来の回折型多焦点レンズでもなく、ゾーンごとに異なるパワーを配置する従来型の屈折多焦点レンズとも異なり、光学面全体でパワーを連続的に変化させる独自の設計により、自然でなめらかな見え方を実現する新しいタイプの非回折型EDOF眼内レンズです。2024年にヨーロッパ・中東・アフリカ(EMEA)地域で発売され、2025年6月より日本で発売されました。
光学設計:OptiCurve™テクノロジー
TECNIS PureSee™は、レンズ前面は単焦点レンズと同じ構造です。多焦点の効果はレンズ後面表面に採用されたOptiCurve™テクノロジーによって、遠くから近くにかけて屈折力がなめらかに変化する構造を持ち、従来のゾーン型多焦点レンズのような境界がないため、瞳孔の大きさに左右されにくく、単焦点レンズと同じように自然で高コントラストな見え方と、広い焦点深度の両立を実現しています。
単焦点レンズのようにくっきりと自然な見え方
TECNIS PureSeeは、“区切りのない”なめらかな見え方を実現した新世代の眼内レンズです。従来の多焦点レンズのように光を分けるのではなく、レンズ表面全体でピントが連続的に変化する独自のOptiCurve™ テクノロジーを採用。そのため、単焦点レンズに近いクリアな見え方と、自然な焦点移行を両立しています。
夜でも、くっきり。まぶしさの少ない自然な視界
TECNIS PureSeeは、光を分ける「回折型」ではなく、全体がなめらかに設計された屈折型レンズです。そのため、夜間にライトがにじんで見える「ハロー」や「グレア」などの現象がほとんど起こらず、単焦点レンズと同じように夜でも快適に見やすい視界を保てます。
遠くから中間距離まで滑らかにつながる見え方
PureSeeは、従来の単焦点レンズに比べてピントが合う範囲が広く、さらにEyhance™やSymfony™よりも、より広い距離でくっきりと見えるように設計されています。日常生活の中で、遠くの景色から中間距離まで自然な見え方が続きます。
利点・欠点
利点
・くっきり、はっきり。単焦点レンズに近いクリアな見え方
・ 夜でも安心。まぶしさや光のにじみがほとんどない設計
・遠くから中間まで、ピントがなめらかに続く自然な見え方
欠点
・50㎝よりも近方になると見え方が落ちる
まとめ
従来の多焦点レンズのように光を分けるのではなく、レンズ表面全体でピントが連続的に変化するレンズのため単焦点に近いクリアな遠方の見え方と自然な焦点移行とされますが、近方視力はやや弱いです。遠方(ゴルフや運転が好きな方)から中間距離(日常生活でパソコンなどまで、本などは老眼鏡をかけてもいい方)がおすすめです。